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木のおもちゃ箱が出来るまで(後編)

おもちゃの木箱を実際に作ってくれたのは、愛媛県松山市にある社会福祉法人宗友福祉会はばたき園の木工班「うさぎ堂」さんです。うさぎ堂では、18歳~72歳までの知的障がい者の方々と職員の方々が、機械を使った木工製作の仕事をなさっています。

いつもは小物から家具、伝統工芸の地元喧嘩神輿の製造、修理まで幅広く製造されているそうですが、今回のような独特の形をしたおもちゃBOXの製作は初めてで、これまであまり得意としていなかった塗装、化粧板の張り合わせの作業などにも初めて取り組んでくださいました。

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自閉の特性を持ったこだわりの強い方々が、難しい機械での加工作業を専属で作業することで、材料のセッティングやその手順のミスを極力少なくできるそうです。また塗装の素地研磨や塗装面の研磨作業などにも、こだわりの強い特性が活かされ、隅々まで丁寧に仕上げてくださっています。

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このおもちゃ箱が、日本全国に配布される、重い病気で入院したり治療したりしているお子さんが使う、ということをお聞きになって、「すごいな」「うれしい」といった感想を寄せてくださいました。

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そんな真面目で熱心な知的障がい者の方々のお仕事ぶりが、木のおもちゃ箱をご覧になった方々には一目で伝わると思います。箱の蓋や側面の素晴らしい研磨の技術にも、ぜひご注目いただきたいです。そして、愛媛県松山市、という地名を耳にした時には、このおもちゃ箱を作ってくださっているうさぎ堂さんのことを、思い出してくださいね。